KiriToriSenのシンボルマーク

 

 

 

4月になりましたね。

桜が ほどけていく姿を見ながら、終わっていく寂しさと、これからを思う気持ちのなかにいます。

 

さて、この春からKiriToriSenはシンボルマークを持つこととなりました。

デザインは、切り絵作家「ちょっきんきりえ」の YUYAさんにお願いして作っていただきました。

 

いつだったか、神戸のとあるお店でその切り絵と出会い、その色彩の豊かさと見る人が

思わずにこやかになってしまうようなモチーフに目を惹かれました。

後日、インテリア雑誌にご自宅兼アトリエの様子が紹介されているのを拝見し、棚に並べられた

世界中の民藝品が 多くの作品のモチーフに使われているということを知りました。

作品に「鳥」が多く登場することも、身近な動物をかたちにしてきた先人達の民藝品への愛情から

なのだなと納得したのです。

 

 

KiriToriSen は2016年の10月から「ホヨヨボール」の発売を開始しました。

インターネットやSNSを通じて、この商品を気に入って下さる方々が増え、製作を続けていくなかで

一度立ち止まってコンセプトなどについて考えたいと思いました。

 

KiriToriSenが目指すのは「小鳥と暮らす人たちが思わず笑みをこぼしてしまうようなものづくり」です。

小鳥自身が使う物を製作することはとても緊張しますし、受け渡した後も元気に使われているか

という不安が常にあります。

個人企業である私達がそういったものを製作するということに怖じ気づくこともあります。

でも、あえて「小鳥のためのもの」を作っていきたい。

そして、みなさんが可愛がって下さる「ホヨヨボール」という商品がKiriToriSen製作のものだと

広報していきたい。

「ホヨヨボール」を通して出来つつある輪を目に見えるかたちにしていきたい。

そういった思いをより強固なものにするため、シンボルマークを作っていただくことにしたのです。

 

デザインをお願いする作家さんは、迷わずYUYAさんでした。

 

ホヨヨボールの中に座り込んで丸くなり、何も考えていないような無表情で微睡む小鳥の姿。

これをモチーフに、色合いは明るく、一目見て印象に残るシンボルマークの製作をお願いしました。

 

 

 

 

 

そして、飛び上がるほどに素敵なシンボルマークが出来上がりました。

KiriToriSenのシンプルで強い意思と、でもなんだか笑ってしまうような楽しさを感じる

デザインにして下さいました。

しあわせの「青い鳥」でもあります。

モーリス・メーテルリンクの童話劇で登場する兄妹たちが探し続けた「青い鳥」は本当に存在するのか。

それを探す旅に出なくても、このシンボルマークを見ると、すぐそばに小さな幸福があるということを

思い出します。

指先に、肩に、腕に、ホヨヨボールのなかに。

身近にあるたった数十グラムの小さなしあわせを、たいせつにしていきたいです。

どうか皆様に愛されますように。

 

 

 

 

 

 

KiriToriSenのシンボルマークと共に、切り絵作品も作っていただきました。

ホヨヨボールで微睡む こむぎ、

愛嬌のある こさじ、

気分で甘えてくる ことり、

そんな4羽が飛び回る姿を不思議そうに首を傾げて見つめる キリ。

KiriToriSenの仲間達を切り絵で描いて下さいました。

わたしの宝物です。

 

YUYAさんのホームページはこちらです。

ちょっきんきりえの部屋