短夜 夏のはじまり

 

 

 

2016年6月21日。

今日は二十四節気のひとつ、夏至です。

一年で一番昼間が長い日。

昨年の12月22日が冬至でしたので、「あぁ、1年の半分が終わってしまった」と感じる方も

多いのではないでしょうか。

 

日本の夏至はちょうど梅雨の時期で、曇り空や雨空のなか昼間の長さを実感し辛いのですが、

日照時間の短い北欧において、夏至は太陽の復活を意味します。

 

ストロー(麦わら)を多面体で繋げた、フィンランドの伝統的な装飾品「ヒンメリ」

収穫したばかりのストローを用いて作られ、冬至の祝祭「ユール(Yule)」で各家庭の食卓の

天井に吊されます。

冬至の頃、北欧に訪れる太陽が昇らない時期「極夜」

この黄金の麦わらが太陽と豊穣のシンボルとして、極夜の希望であり続けるのです。

そして長い長い夜を超えて、太陽の復活・夏至を迎える頃にヒンメリを燃やし、天に返すといいます。

 

日本では、こんなふうに夏至をお祝いするという風習が全国的に行われていません。

四季があり、半月毎の季節の変化を表す二十四節気、これをさらに5日ごとに分けて気象の動きや

動植物の変化を表す七十二候がある日本で、夏至という日は単なる節目のひとつなのかもしれません。

 

ゆるやかに、ゆるかに変化する季節があることに感謝し、これから少しずつ短くなっていく昼間、

長くなっていく夜を日ごとに感じられたら、と思う短夜です。